余興ムービーの撮影について
撮影専用のカメラに限らず、現在ではiPhoneを含むスマートフォンでも高解像度の映像を撮影できるようになってきています。
そのため余興ムービーの撮影をする場合、できる限り綺麗な映像、すなわちHDやフルHDで撮影をしたいと思うのが自然のことですよね。
また4Kの撮影も身近なものとなってきていますから。。。。。
そこで、4Kとは何かを先に確認してみましょう。
4Kの映像とは?
「4K」とは一言でいうと、フルHDの4倍の解像度を持つ映像のことをいいます。
現在、主流のフルHD(テレビ使われている規格)の画素数は、横(水平)1920×縦(垂直)1080で、縦横合計で207万3600画素となっています。
そして、4Kは、横3840×縦2160で合計829万4400画素となります。数字をみても圧倒的に画素数が増え、映像を微細に表現することができるようになります。
一般的にはこのような認識で十分ですが、本来「4K」とは映像規格の正式名称とは存在していません。4Kは映画の映像規格の通称として使われますが、テレビでの高解像度映像は「UHD(4K/8K)」と呼ばれており、映画とTVの映像を分けて呼称しています。
余興ムービーで使う4Kの撮影の注意点
一番の問題は保存される容量が大きいことが挙げられます。
特にiPhoneを含むスマートフォンなどで撮影したときに直面しやすい問題です。
4K動画は高い解像度の分、相当なファイル容量が必要とします。4K動画は、3分程度で1GBを超え、それを5つも撮影すると5GBを優に超えます。
このためiPhoneを含むスマートフォンなどの携帯端末で余興ムービーの動画を集める人は、その大容量を収めるストレージを用意しておく必要があります。
アンドロイド端末はSDカードを使用できるタイプがほとんどなので、その点はとても便利ですね。
結婚式の余興ムービーに4Kの映像が必要なのか?
通常の結婚式場はDVDの再生をスクリーンに映す方式を採用しています。
このためDVDの解像度(横720×縦480)に準拠した映像を上映することになります。
特に、映像編集時には4Kの映像を編集するには専用の映像編集ソフトが必要になることが多く、またそのままの大容量ファイルを加工編集するのはパソコンの動作をかなり不安定させてします。
このため通常の編集はその記憶媒体(DVDやブルーレイなど)に合わせた解像度に落としてから加工編集が行うの基本となりますので、現在のところ4Kで撮影するメリットはほとんどないといえます。
したがって現在のところ、4K(横3840×縦2160)といった高解像度の映像は必要ではなく、逆に映像編集してくれる人を困らせてしまうことになってしまいます。
余興ムービーに使えるおすすめの動画編集のソフトやアプリを知りたい方は、
コチラをご覧ください。 → 余興ムービー-動画編集用のソフトやアプリを紹介
結婚式場で4Kの映像の再生は難しい?
結婚式場では、上記のようにDVDの上映が主流となっていますから、4Kの映像を上映するのが難しいです。
では様々な動画ファイルが再生できるパソコンを使った場合はどうなのでしょうか?
パソコンの持ち込みを認めてくれる結婚式場でも、再生等の管理は余興を行う人に一任され、映像の上映再生の可否に関して式場サイドが責任を負うことがありませんので、入念な上映テストをする必要があります。
また実際のところパソコンをつなぐ会場の映写機(プロジェクター)の解像度が4Kに追いついていない可能性が高いです。
映写機(プロジェクター)の解像度は 横720×縦480 とったものが主流で、フルHDでもあまり普及はしていません。
それはDVD映像を上映する目的で設置されていることが多いため、高解像度の映写を想定されていないことがあげられます。
したがって持ち込みで4K映像を上映する場合は、4K対応のプロジェクターの用意をし、会場の機器での再生ではないためスピーカーなどの音響機材の用意もしっかりと行う必要があります。
このように4K映像を流すにはさまざまなハードルがあり、現在のところは再生が困難なことがわかります。
余興ムービーに4K高解像度は必要ない!
つまり現在のところ「余興ムービーに4K高解像度は必要ない!」といえます。
ブルーレイの規格(1920×1080)を超える4Kの映像を余興ムービーとして上映するのは難しいですので、4Kでの撮影することにメリットはありません。
キレイな映像を記録としてバックアップできるといった点くらいが、メリットといえるかもしれません。
ただ将来的には結婚式場でも高解像度の映像を上映できる場所が増えてくることになるでしょうが、ブルーレイの再生ですらあまり普及していませんので、4Kに対応するのはまだまだ先のことになりそうです。
4K高解像度の余興ムービーが上映可能になるためには?
実際のところ、「自作」の余興ムービーを上映するが難しくなってきています。
それはBGMの著作権の問題が自作の場合に解決されていないことがほとんどだからです。
YOUTUBEなどの動画投稿サイトを見ればわかるように、以前までは自作の映像制作に関してはこの著作権の問題についてはいい加減な状態でした。
ただ今では、正規に著作権の利用申請が可能になったために、不正利用に対して厳しい対応がされるようになったのです。
このため結婚式場でも、許諾を証明できるものしか持ち込みを認めなくなったりと、トラブルを未然に防ぐようになりました。
正規許諾証明シールが貼付されているには、映像制作業者を介していなければ難しく、実際に結婚式場としてその許諾状況を確認するにはディスク形式で提出を求めるのが確実となります。
こういった適法性の確保といった制約もありますから、結婚式場などで4Kの高解像度の余興ムービーが上映可能になるには、4K動画を含めた新たな規格のディスクが開発・一般普及される必要があり、そして安価に再生環境が整えられる状況になる必要があるかもしれません。
結婚式の余興ムービーの音楽著作権ついて詳しく知りたい方は、
コチラをご覧ください。 → 結婚式の余興も著作権とは切り離せない
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